「本能的活動または気分(ムードmood)を引き起こす一定の刺激またはその複合体」と定義し、解発因または解発体と訳される。
ある時期までは解発因と区別して使われることが多かった社会的解発因social releaserは、「生物体の一定の特徴またはその複合体をさし、同種または異種の個体に働きかけ、それに本能的行動を引き起こすもの」をさしていた。
繁殖期のイトヨ(トゲウオの仲間)の雄の赤い腹は同種の雄の攻撃行動の、カイコガの雌の出す性フェロモンは雄の性的追跡行動の、ひよこの悲痛な叫び声は母親ニワトリの雛(ひな)に対する救援行動のそれぞれリリーサーである。
リリーサーとよく似た用語にサイン刺激(鍵(かぎ)刺激、信号刺激)がある。
サイン刺激はリリーサーに含まれるより厳密な概念であるが、現在ではほとんどリリーサーと同義に使われ、区別は困難である。